一般的に「美しい」といわれる顔には、大きく6つのポイントがあることをご存知ですか。今回は、そのポイントを解説し、美人顔に近づくための方法をあいち栄クリニック 統括院長の横山 先生に伺いました。

監修・取材協力:横山 侑祐 先生(医療法人 愛栄会 あいち栄クリニック 統括院長)

「美人顔」に見える6つのポイントとは?

美人顔の解説をする医師

美人に見える顔の6つのポイントとは具体的にどのようなものか、それぞれ解説いただきました。

あくまでポイントなので、固執せず、ヒント・目安としてあなたの魅力を引き出すために役立ててください。

ポイント1:パーツの配置

顔の横幅、縦幅、顔中央のバランスを表した図

美しいと感じる顔のバランスは「顔の黄金比」と呼ばれ、美容業界でも美しさの基準の一つとして採用されています。(1)

上のイラスト(図)のように、縦を3等分、横を5等分し、それぞれが均等になっていることが理想的なバランスです。(1)

さらに顔中央の逆三角形に目、鼻、口などのパーツがバランスよく配置されていると、美しく見えます。(1)

ポイント2:パーツの形

切れ長の目、ふっくらとした唇など、各パーツが美しい形をしていることも重要です。

目や唇の理想のバランス

例えば、目はまつ毛の生えぎわを基準にして「縦:横=1:3」の大きさが理想といわれています。(1)

唇の理想のバランスは、上唇:下唇=1:1.618とされてきました。(1)

ただ、最近ではこれに当てはまらないケースもあります。この黄金比を大きく逸脱しないバランスの中で、鏡を見ながら自分にとっての理想を検討してみるとよいでしょう。

ポイント3:輪郭(フェイスライン)

フェイスラインは、頬や耳の下あたりからあごにかけてのラインを指すのが一般的です。

フェイスラインは、絵画でいう額縁にあたります。絵と額縁がマッチしていると、絵の美しさが引き立つように、フェイスラインが美しいと顔の美しさもいっそう引き立ちます。

きれいなフェイスラインのポイントと残念なフェイスラインのポイント

ポイント4:横顔のライン(オージーカーブ、Eライン)

顔は、正面からだけでなく、横から見たときの美しさも重要です。

横顔が美しく感じるポイントとして、よく挙げられるのはオージーカーブ(額から頰にかけてのなめらかな曲線)と、Eライン(鼻先からあご先にかけてのライン)です。

オージーカーブがある顔
Eラインとは鼻先と唇とあご先をつないだラインのこと

ポイント5:左右対称(シンメトリー)

眉や目、鼻や口角の位置や形などが左右対称(シンメトリー)であることも、美しさの条件になります。(1)

しかし、完璧な左右対称は自然界にないため、あまりに左右対称すぎる顔立ちは違和感をあたえてしまう可能性もあります。多少非対称であるからこそ生まれる魅力もあるため、自然に見える範囲で左右対称を意識するとよいでしょう。

左右非対称で違和感が生じる顔の例

ポイント6:肌の質感と色調

肌の質感について解説する医師

肌の質感や色調も美しい顔のポイントの一つです。

具体的には、潤い(肌表面の角層の水分量が十分で、適度な皮脂がある)やハリがあること、また、キメが細かく整っている、毛穴が目立たないことが挙げられます。(3)

さらに、青白さがなく、適度な血色の良さがあってニキビ跡などの色ムラがないといった色調も大切です。(3)

好印象な美人顔に近づける「切らない」美容医療とは

美しく見える顔に近づくためには、スキンケアやメイクなど日々のセルフケアはもちろん重要です。

セルフケアに加え、美容医療を活用し、見た目の比率や肌質を整えてはいかがでしょうか。メスを使わない、「切らない」美容医療をスペシャルケアの一環として取り入れる人も増えてきています。

代表的な治療をご紹介しましょう。

※国内未承認治療を含みますが、それらを推奨するものではありません

なかでもダウンタイム※1 が少なく、1回の施術で効果を実感しやすいヒアルロン酸注射について、横山 先生に詳しく教えていただきました。

※1:施術後から回復までの期間のことで、施術前の生活を取り戻せるまでの期間

ヒアルロン酸注射

もともと私たちの体内に広く存在する物質「ヒアルロン酸」を体組織に注入する治療です。

ヒアルロン酸製材には、硬さや材質の違うさまざまな種類があり、使用する部位やお悩みに合わせて、適した種類を使い分けています。

・ヒアルロン酸注射でアプローチできるお悩み(1),(4),(5)

ヒアルロン酸注射でアプローチできる部位はゴルゴライン、ほうれい線、マリオネットライン、フェイスライン、あご、目の下の小じわやたるみの陰影によるクマ、ボリューム不足による頬のコケ、肌の乾燥、唇のボリューム不足

上記のイラストのように、顔の形やパーツを整えるために役立ちます。

また、仕上がりを患者さんと一緒に確認しながら治療できることも魅力です。

参考文献
(1)古山 登隆:解剖から学ぶヒアルロン酸注入療法:メディカルレビュー社.2020
(2)大慈弥裕之:美容皮膚医学 BEAUTY.2021.2:19-24
(3) 谿 雄祐:肌の魅力に関する意識構造の年代間、性別間比較.2018
(4)一瀬 晃洋:美容皮膚医学 BEAUTY.2020.3(1):22-27
(5) KM Kapoor,et al.:Clin Cosmet Investig Dermatol.2021;14:1105-1118

監修・取材協力

医療法人 愛栄会 あいち栄クリニック 統括院長 横山 侑祐 先生

医療法人 愛栄会 あいち栄クリニック 統括院長 横山 侑祐 先生

浜松医科大学 卒業(2006年)。臨床研修、藤田保健衛生大学付属病院 皮膚科、社会医療法人宏潤会大同病院 皮膚科、湘南美容クリニック 名古屋院、湘南美容クリニック 那覇院 院長、湘南美容クリニック 神戸院 院長を経て、現職。「速く、美しく、適切な価格で」をモットーに、皮膚の健康からさらなる美しさまで幅広く貢献できる医療の提供を目指している。

あいち栄クリニック

住所:愛知県名古屋市中区栄3-31-18 アルティメイトウエダ 7階

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